外壁塗装の耐用年数が30年のものは本当にある?
2024.02.11 (Sun) 更新
外壁塗装は、家を美しく保つために不可欠です。
しかし、その耐用年数について誤解を持つ方も多いです。
外壁塗装の正しい耐用年数やメンテナンス方法が分かれば、外壁をきれいに保てますよね。
本記事では、外壁塗装の実際の耐用年数を解説します。
□外壁塗装の耐用年数が30年のものはある?
一般的に、外壁塗装の耐用年数は10〜20年程度とされています。
中には「30年以上持続する」と商品を紹介する会社も存在しますが、大半の塗料は30年以上持つことはありません。
このような営業トークをする会社は、悪質である可能性が高いので警戒が必要です。
*耐用年数に関する誤解
耐用年数とは、一般的な使用状況で製品が持つ期間を指します。
しかし、「耐用年数内には劣化しない」とか「耐用年数までメンテナンス不要」といった認識は誤りです。
実際には、耐用年数内でも劣化することはあり、特に厳しい環境下ではさらに早く劣化する可能性があります。
*国税庁が発表する建物の法定耐用年数
外壁塗装には法定耐用年数の定めはありませんが、建物の耐用年数を参考にできます。
国税庁が発表する建物の法定耐用年数を見ると、構造や用途によって耐用年数が異なることが分かります。
□外壁塗装を検討すべきケースをご紹介!
家の外観を保つためには、外壁塗装のタイミングを見極めることが重要です。
しかし、一般の家主にとって、外壁塗装が必要な瞬間を正確に判断するのは難しいかもしれません。
以下で、メンテナンスが必要な症状を紹介します。
1:チョーキング現象が起こっている
チョーキングは、外壁塗装が劣化し、塗料が粉状になる現象です。
指で外壁に触れた時に白い粉が付着する場合は、チョーキングのサインです。
この現象は、塗膜の保護機能が低下し始めていることを示しており、外壁塗装の更新が必要な状態です。
2:塗膜のはがれがある
外壁の塗膜がはがれ、下地や外壁材が露出している状態も、塗り替えのサインです。
塗膜のはがれは、外壁の防水機能や断熱性能の低下を意味し、家全体の耐久性に影響を与えます。
特に、はがれが多い場合は、さらに大きな損傷を避けるためにも速やかな対応が求められます。
3:ひび割れしている
外壁にひび割れが発生すると、雨水が浸入しやすくなり、家の構造自体にダメージを与える原因となります。
ひび割れの程度にもよりますが、深いひび割れが見られる場合は、早急に専門家に相談して適切な処置を行う必要があります。
4:色褪せや変色が目立つ
長年の紫外線や雨風に晒されると、外壁塗装は徐々に色褪せて、変色することがあります。
外壁の見た目が全体的にくすんでいる、または部分的に色の変化が見られる場合、塗り替えで美観を取り戻せます。
5:カビや苔が生えている
カビや苔の発生は、外壁に水分が留まりやすい状態を示しています。
これは外壁の通気性や排水性が低下しているサインであり、早めに対処しないと構造的な問題につながる可能性があります。
□まとめ
この記事では、外壁塗装の実際の耐用年数と、塗装を検討すべきケースについて解説しました。
耐用年数に関する誤解を解消して家のメンテナンスを適切に行うことで、家を長期間美しい状態に保てます。
悪質な営業トークに惑わされず、適切なタイミングで外壁塗装を行いましょう。
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