ハイブリッド塗料はどんな塗料?特徴やメリットとは
2023.03.15 (Wed) 更新
塗料にもそれぞれ一長一短の特徴があります。
塗料に求める条件を考えると、条件に合う塗料が見つからない、とお悩みも多いでしょう。
ハイブリッド塗料は、2種類の塗料を混ぜた塗料で、お互いのデメリットをカバーしあう塗料です。
今回はハイブリッド塗料の魅力に迫ります。
□ハイブリッド塗料とは
ハイブリッド塗料とは、有機塗料と無機塗料を混ぜ合わせた塗料です。
2種類の塗料を混ぜ合わせると、両者の特性を合わせ持った高性能の塗料になります。
塗料には、さまざまな種類があり、それぞれ長所と短所を持っています。
例えば、アクリルやウレタンをはじめとする有機塗料の主な成分は樹脂です。
これらの塗料は、柔軟性が高い反面、劣化しやすいデメリットがあります。
一方で、無機塗料には、ガラスや石、セラミックがあります。
鉱物を主成分とする無機塗料は、汚れに強く劣化しにくいメリットと柔軟性が低いため、ひび割れしやすいデメリットがあります。
それぞれを掛け合わせることで、お互いにデメリットを補いあった塗料が作れます。
そのため、どちらの塗料が良いかと迷われる方には、ハイブリッド塗料がおすすめです。
□ハイブリッド塗料のメリット
メリットの1つ目は、耐久年数が長くなることです。
劣化しやすい樹脂製の有機塗料に、劣化に強い無機塗料を合わせると、耐久年数を伸ばせるのです。
有機塗料単体の時と比較して、無機塗料を混ぜた塗料は耐久年数が2倍以上伸びることもあります。
有機塗料のメリットも生かしながら、耐久性も重視したいという方にとってはとてもおすすめです。
2つ目は、光沢、仕上がりがぐっと良くなることです。
塗装面に隙間なく付着することから、滑らかで光沢のある仕上がりになります。
また、汚れに強いことも特徴です。
光沢があり綺麗な印象を与える表面に加え、汚れも付着しにくいため清潔感のある状態を保てるのです。
3つ目は、割れにくく、燃えないことです。
有機塗料の柔軟性、無機塗料の燃えにくい特性が掛け合わさると、割れにくく、燃えない塗料になります。
火災にも、外からの刺激にも強いため、外壁向きの塗料に仕上がるのです。
耐久性を保ちつつも、火災のリスクを下げられるのはうれしいポイントですよね。
□まとめ
ハイブリッド塗料は、それぞれの塗料のメリットを活かしながら、互いのデメリットもカバーし合える塗料でした。
ある塗料のデメリットを解消したいと思ったら、ハイブリッド塗料を検討してみましょう。
希望の条件に合った塗料に出会えるかもしれません。